AwajiPlatz 30Th

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働くための、大事なステップ。 | プラッツからのメッセージ

 

こんにちは。再活動が嬉しいTMネットワーク、「Get Wild」で元気が出る、宮武です。

 

淡路プラッツでは、引きこもっていた若者が居場所活動で社会に出ていくエネルギーが貯まっていき、最終的には就労していきます。

 

その途上段階で、トライアルジョブ(←過去記事をご覧ください)を終えた若者が就労に取り組みはじめます。

 

ですが、なかなか行く先を探せない若者もいます。

 

 

「どんな職種にしたらいいのかわからない」

「どんな仕事が自分に向いているのかわからない」

ジョブサイトの膨大な量から、何かの仕事を選ぶ理由が見つけられないのです。

彼らの気持ちもよくわかります、情報量が多すぎると、想像力もストップしてしまいますよね。

 

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そういう時、

 

「知り合いの仕事場で、求人があるからやってみぃへん?」

 

このつながりがとっても活きてきます。

 

何がしたいのかわからない、じゃあ、どんな仕事場かはわからないけれど、〇〇さんの知っているところなら行ってみようかな、と気持ちが動きます。

 

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ある若者が、西淀川区のスーパーマーケットで働きはじめています。

 

 

ここは、某スタッフ(私)が早朝アルバイトをしているところです。

 

たまたま午後数時間の求人があり、淡路プラッツの活動のことも常々聞いてくださっていた担当者の方に、ある青年のことを頼んでみたのです。

 

そのスーパーは珍しい商品もいろいろ扱っているので私も大のお気に入りなのですが、社長はじめ働いているスタッフさんたちも、穏やかで良い方ばかりなのです(ここが大切)。

 

若者にとって、働く環境は得に大切です(誰でもそうですが…)。

その点、知り合いのお墨付きでかつ本人の状況を理解してくれる人がいると、就労へのハードルはぐっと下がります。

 

実際、彼はそのスーパーでアルバイトをしはじめて、約1年続けることができています。

就業時間も徐々に増え、時々私も様子を見に行きますが、なかなかの働きぶりです。

顔つきや態度も凛々しく変化し、体つきも引き締まってきました。

 

部署のご担当者にお話しをお聞きすると、とてもよく働いてくれているとのこと。

彼自身も、イキイキと生活できているようです。

 

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ひきこもっていた若者がいきなりアルバイトをはじめる時に躊躇する理由は、まだあります。

「賃金に見合った働きが自分にできるのかわからない」というものです。

 

そこで賃金は発生するが、有償ボランティアくらいの感じでお試し就労ができる機会があると、さらに労働へのハードルが下がります。

 

これをプラッツでは「有償トライアルジョブ(中間就労)」と呼んでいます。

 

 

2020年4月から2021年3月に三井住友銀行のボランティア基金フィランソロピーバンクを通して支援していただき、淡路プラッツはこの「中間就労」の事業を期間限定で取り組みました。

 

ひきこもりの若者が、無償から有償ボランティアさらにアルバイトへと段階的にステップアップすることで、経験と自信を獲得し社会参加・就労することをめざすものです。

 

この事業は10人のひきこもりの若者が利用し、9カ所の事業所様にご協力いただきました。

 

ひきこもっていた若者の社会参加に必要なものは、本人の努力や挑戦の他、必要なものがあります。

 

仕事場となる事業所の方々、本人と職場をつなぐ支援者、また事業を資金面から応援してくれる企業の方々など、様々な環境の、多くの人々の理解が若者の未来に必要なのです。

 

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先に挙げたスーパーのご担当者さんも、最初はひきこもっていた若者がどのくらい働けるのかご不安がありました。

 

ですのでこの「中間就労事業」は、スーパーさん側も若者本人も双方が「お試し」できる非常に意義深いシステムでした。

 

結局、青年は2か月間この中間就労を利用し、その後無事にアルバイトとして本採用され、現在に至ります。

 

このように、ひきこもりの若者を理解して雇用してくださる事業所さんを、もっともっと増やしていかなければ!

 

私たちスタッフも、もっともっと社会に働きかけていかなければと思っています。

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