3月, 2025 | 淡路プラッツプラッツからのメッセージ
夜間居場所から就労体験へ
夜間居場所が今年度から始まり、様々なことがありました。
イベントで焚き火をしたり、忘年会をしたり、初詣に行ったり…
詳しくは本事業がおわる3月にまとめてご報告しようと思います。
本事業は夜間居場所だけでなく、”トライアルジョブ”という就労支援を行っています。
“トライアルジョブ”とは淡路プラッツの支援メニューの一つで、簡単に言うと就労実習プログラムです。
「働くこと=社会参加・自立・就労」はプラッツに来る若者たちにとって大きな大きなハードルです。
そのことに取り組むにはものすごい勇気と決断が必要ですし、仮に決断したとしてもそこからの具体的な一歩目の踏み出し方がわからないという部分があります。
そこで、就労実習の中でも一番ハードルが低く、プレッシャーの少ないプログラムを目指したのがこの”トライアルジョブ”です(実習先はプラッツと関わりのある映画館や銭湯や助産院や学習塾など数箇所の中から選べます)。
トライアルジョブは働くことが目的ではなく、働いている大人を近くで見ることで「働くイメージを持つこと、広げること」を目的としています。
ですから、内容は仕事というよりお手伝いに近いかもしれません。
それでも、人と人との関わりである以上、ある種の責任と精神的プレッシャーはかかることとなります。
そこで、まず始める前に簡単かつシンプルな目標とプランを一緒に立てて、途中で修正も加えながら、目に見える形でのステップアップを図っていきます。
1回2時間、全8回、ドタキャン(当日キャンセル)あり。
最初はスタッフも同行し一緒に働くことで場所や人に慣れていき、2回目以降に段々と一人の時間を増やして、最終的には一人で行って一人で帰ってくることを目標とします。
また、毎回”振り返りミーティング”を行い、出来たことや課題を話し合うことでそれぞれのペースに応じた目標設定が組めることもこのプログラムの大きな特徴です。
体験そのものももちろん重要ですがこの”振り返りミーティング”はもっと重要で、若者がどの部分で悩み、迷っていて、どうやってその課題に取り組んでいくかを一緒に考えていくことがこの”トライアルジョブ”の最大のテーマだと特に感じています。
以上がトライアルジョブの大まかな流れになります。
今回就労実習をした若者はケーキ屋さんに行きました。
初めての時は緊張で数十分も早く集合場所に着いてしまうほど。
1回目はシフォンケーキの型にバターを塗る作業。
淡々と塗りむらがないように取り組みました。スタッフの方がとてもフレンドリーだったのが本人にとっても良かったのか、緊張もほぐれ笑顔が見えました。
2回目にはバター塗りだけでなく、冷蔵庫をきれいに拭く作業もしました。
業務用の冷蔵庫なので腰くらいの高さまでしかなく、しゃがんだり腰を曲げたりと体力的にも辛そうな仕事でしたが、本人は黙々と真面目に汚れが残らないようにきれいに拭いていました。
3回目以降はスタッフの付き添いは無く、本人のみの就労体験になりましたが。バター塗りや掃除を行い、無事全8回の就労支援を休まず最後までやり遂げました!
また、職員の方から「作業早くなったよね」と褒められたことをスタッフに嬉しそうに報告してくれました。
今回の就労実習で、「働くこと」について少しでも自信をつけて今後に繋がっていくことを願っています。
次回は夜の居場所活動報告編になります。皆様楽しみにお待ちください~
2025年3月8日
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