NPO法人淡路プラッツ - パート 10プラッツからのメッセージ
講座「親から始まる一歩目セミナー」
「親から始まる一歩目セミナー」
日時:
①2018年6月23日(土)プラッツの支援ガイドライン~ひきこもり概論とその支援の実際~
②2018年7月7日(土)親子のコミュニケーション① ~その一言に要注意~
③2018年7月21日(土)自立につながる居場所支援~生活体験はなぜ必要か~
④2018年8月18日(土)親子のコミュニケーション②~自立・就労に向かう若者に親ができること
⑤2018年9月1日(土)ポジティブな親のあり方~親も楽になる為に~
各回13:00~14:30
場所:淡路プラッツ
料金:1回1,500円(賛助会員500円)
2018年5月29日
みんな違ってみんな好い
安原 彩子
4月になり新年度が始まりました。私が担当しているサテライト旭にも、新学年になった子どもたちが通い始めます。日本では当たり前のように4月から会社や学校がスタートします。が、国が変わればスタート時期が違う。メキシコはもちろん4月スタートではありません。確か9月ごろ。新年度?そんな制度?あったかなぁ…。結局、いつスタートを切ってもいいんだなと思います。
メキシコと言えば。今年は3年ぶり?プラッツメンバー3人とスタッフ、はぐれ雲の方々他とメキシコ研修旅行へ行ってきました!(私は居残り~。)メンバーがメキシコから戻ってきて初めのナイプラは恒例タコスパーティー。メキシコへ行ったメンバーを中心にタコスを再現。サルサ(ソース)もグァカモーレ(アボガドのディップ)もメキシコ仕込みのレシピです。皆でタコスを食べ、テキーラを飲みながらメキシコ・メラケの土産話で盛り上がりました。「想像以上に楽しかった!」「いいところだった~」「日本食が恋しかった」等など。日本にいたら感じられないことを、日本を出たからこそ感じることができて、無事に帰ってきてくれました。
メキシコと言えば。「リメンバー・ミー」アナ雪と2本立て。ご覧になりましたか?私は、もちろん観に行きました。ガイコツたちと少年ミゲルの物語。ネタバレになるので多くは書きませんが、メキシコの文化、世界観がとても表現された映画です。ガイコツは死者の日(メキシコのお盆)の象徴で、とてもカラフル。死=悲しみ、恐怖のイメージとはかけ離れています。死者の日の頃になると、砂糖で作ったガイコツに名前(ホセとかマリアとか)が書いてあるお菓子が売られ始めます。オレンジ色のマリーゴールドの花を飾り、祭壇には死者の生前の写真と好きだった食べ物やお酒をお供えして故人を想う。田舎では、家族でお墓を綺麗に飾り、その周りでご飯を食べたりお酒を飲んで夜通し過ごしたりもします。(リメンバー・ミーの映画のワンシーンのように)日本をはじめ、どの国にも祖先を大切にする文化・風習はあると思いますが、メキシコは特に明るく楽しくカラフル!でも、文化・人種が違っても、表現の仕方は違っても、家族や祖先、人を大切に想う気持ちは同じだなぁと改めて思いました。
なにかとメキシコを異文化の象徴のように取り上げてしまっていますが、私も他人からすれば異文化のカタマリ。。。他の人も私からすれば異文化のカタマリ。。。家族の中でも異文化同士のカタマリ。。。居場所は異文化の博物館!!でも違いに囚われず、相手を想い、理解し合うことの大切さを、やはりメキシコ人監督の映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を観て思うのでした。
2018年4月28日
カテゴリー: スタッフエッセイ
○をつける
藤村 泰王
面談の中で居場所や様々なことを振り返るがその中で本人達は「出来ないこと」「出来ていないこと」をよく口にし、あれもこれもといっぱい出てくることが多い。反対に「出来たこと」・「出来ていること」を聞くと途端に出てこなくなる。僕がこんなことやあんなことが出来ていたんじゃないと伝えても、「それは出来て当たり前じゃないですか」と。
これは、本人達だけでなく多くの人がそうなのかもしれないが、どうしても「出来ていないこと」がよく目に入る。特に本人達はその傾向が強い。
その割には他人の「出来ていること」にはよく気付き、ちゃんと評価することが出来ているのだけれど。
そんな時に本人達に1日1個でいいから自分に丸をつけてみて、そして、それを続けてみてと伝えることがある。丸はどんな些細なことでもいい。例えば、ご飯を食べたでも挨拶をしたでもいい。
これは僕が最初に働いた場所の先輩から出された課題で、実践し僕にとってはとても効果的だった。
当時の僕は同期で入った数人と比べ、出来ていない自分に嫌気がさし、自信を無くし、いつ仕事を辞めてやろうかと考えていた。
実践した当時は自分に丸をつけることが本当に難しかったし、1つ丸をつけるだけでどれだけ時間がかかるのかと思うほど。始めた当初は丸がつけられないのが当たり前でした。それでも続けるように言われ、毎朝、前日の丸を聞かれるため、嫌々ながら続けた思い出がある。
何が僕にとって効果的だったかというと「出来ていること」に目を向けるきっかけになり、自分を褒めることが出来るようになったこと。自分を褒めることが出来るようになると自然と自信がつくようになった。
それでも他人と比べる癖は変わらなかったけれど「出来ていないこともあるけど、出来ていることもちゃんとあるから、まー、いいか」と考えることが出来るようになり、仕事を辞めることを考え直したのを覚えている。
なので、本人達にも「出来ていること」に目を向けてほしいなと思う。「出来ていないこと」は嫌でも目に入るので考えなくてもいい。
人に認めてもらうことも大切。でも、自分で自分を認めてあげることも必要。
自分に丸をつける、効果が出るまでは時間がかかるけれど、興味がある方はぜひお試しください。
2018年2月28日
カテゴリー: スタッフエッセイ
数字と、そこにある気持ち
浅井 紀久子
いつものことですが、書いてみようと思ったことを書き出すと、妙なタイトルになりました。私は、自己紹介で「面談と居場所と講座を担当しています。」と話していますが、裏方もやっています。ざっくり言うと、経理事務的なお金の管理全般や予算書・決算書などの作成です。でも、内容は全然ざっくりしていません。(当たり前…)
正直に言うと、希望して始めたことではありません。当時の流れで、担当することになりました。最初は、とにかく“しんどい・辛い”に尽きました。特に簿記などの資格を持っているわけでもなく、「貸方?借方?何それ?」状態からだったのもあり、団体としてもさらに色々整えていた時期だったのもあり、新しく追加導入したソフトの初期設定から…みたいな。右も左も言葉もわからない。でも、様々な〆切が、次々と、淡々と、ドライに近づいてくる。とにかく間違えずに進めるしかない。でないと、迷惑かけてしまう…。「今、いったい私は何をやっているのだろう?」状態でした。しかも、当時は総務事務も兼ねていたので、てんやわんや。
そして、その時から面談も受けていました。それで余計に辛かったのかもしれません。でも、現場に入りたかったので、事務だけには、したくなかった。「事務は、専門違うし。」とか、生意気にも思ってました。
今は、前ほど“しんどい・辛い”だけではなくなりました。まぁ、期間限定で、顔が能面になったり般若になったりはしているかもしれませんが(笑)。
“多少なりとも要領よくなったから”“流れが整ってきたから”だと思いますが、やっていくうちに、視野は広がりました。怒涛のように目の前の書類に追われていた時期を経て、結果的に広げてもらいました。細かくてシビアで、苦手意識のあった数字ですが、当然、そこには関わる人や活動の動きがあります。その支流を集めると、本流が見えてきます。まだまだ未熟ですし、本当はやっぱり苦手分野なのかもしれませんが、それが見えてくることが“面白い”と感じるようにもなってきました。もちろん、面白いだけでは済まない怖さがありますが。
何より、この役割自体を、“間接支援”だと思うようになりました。現場に入る“直接支援”に対して、プラッツを団体として成り立たせて、結果的に相談に来てもらえるようにするために必要な、“間接支援”。これはどちらも大切で、どちらかだけでは成り立ちません。
私がやっている内容は、やろうと思えば誰にでもできることだし、整理されていけば、そこまで難しいことでもない。求められるのは、〆切と細かさだけ。「…これ、私がやらないとだめ?」とか思ってきましたが、少しずつ何のためにやっているのか、と考えるようになり、行きついた先がこれです。そう言い聞かせて、自分のモチベーションにしている部分もあります。単なる(面倒なだけの)雑務をやっているわけではないんだと。
まぁ、いつまでも、やりたいことだけをやれるわけではないということも学習し(笑)、しんどいことも、踏ん張ってみると、結果的に自分自身が(色々な意味で)楽になる側面もあるということも経験し、日々逞しくなって…いたらいいなぁと思っています。
そして、自分自身が悩みながら働いてきた経験や自分なりに試行錯誤してきたことを、来所される方に、適切なタイミングや様々な形で返していけたらと思っています。
2017年12月26日
カテゴリー: スタッフエッセイ
ローカルな、プラッツの、周りをぐるっと、集うみなさんの、カタチ。
宮武 小鈴
家、家、家。
昨年、メンバーや親ごさんみなさんに「家」を描いてもらった。各人が思う「家」の絵だ。5センチ四方くらいの紙にサインペンで簡単に描いてもらったのだが、これがおもしろすぎた。人によって、全くカタチが違うのだ!!!(当たり前なんやけど…)。
オーソドックスな「家」もあり、また非常に個性的な家もあり。顔みたいなもの、ファンタジーなもの、シュールなもの、高床式、これは城か?外国?シンプルイズザベスト!?……などなど。
見知った方々の表現なので、単に家の絵が集まった、ではなくて「○△さんが、描いた家」という味わい方ができる。日頃のおつきあいだけでは知り得ないキャラクターが、現われていたりして最高に面白い。
2016トートバック
昨年のこの時期は、これらの「家」を柄にしてトートバックをつくった。
まず、消しゴムハンコにして、布に押していくのだがこれが想像したより大変、一緒に押してくれたメンバーも親ごさんも、ひたすら職人のように……サンキュー。不思議なのは、個性的な家ばっかりなのに、全部押したら調和していること。プラッツ七不思議に加えてもええね。
親ごさんの中に縫製が得意な方がいらして、相談しながら全部で24枚くらい完成。プラッツフェスティバルですぐに売り切れたので、私も他スタッフも買えなかった。残念だった…!!!結果、すごい限定版となった。
2017カフェグッズ
今年は縫製含めてお手伝いくださる親ごさんが増え、「何をつくるか」から関わっていただいた。そして、ランチョンマット、コースター、お弁当袋、マルチクロス、ブックカバーなどなど、つまり“カフェグッズ”。今年の11/11(土)の大・親の会イベントで販売するので乞うご期待!!!! 昨年は、ランダムに家が配置された“柄”だったが、今年は家と家が道でつながって地図みたいになっている。「家と家が、遊歩道でつながる地図」柄だ。
やっぱり、ゆうほどう。
この機関紙も“ゆうほどう”だが、25年前にメンバーがつけた名前らしい。「あなたの家と、プラッツがつながる道」という意味で、“ゆうほどう”になったとか。こういう、プラッツに関わってくれたいろんな人の細やかな「想い」が、この居場所をつくっていってるんだなあとしみじみ思う。そして現在進行形で……。
ゆっくり、まったり、ほのぼのと。
家を描いてもらって、まだハンコにできていないものもある。描写が細かい場合は、ほぼ後回しになっている……。というわけで、また、来年に向けてぼちぼち家を増やしていこう。アナログだけどバーチャルなプラッツ周辺の地図が、出現しようとしている……!!!
2017年11月30日
カテゴリー: スタッフエッセイ
25周年イベント「大・親の会」を開催いたしました
2017年11月11日
淡路プラッツ25周年記念イベント「大・親の会」を開催いたしました。
プラッツの親御さんだけでなく、関西で活動されておられる様々な親の会の皆さまにお声掛けさせていただきました。
基調講演として沖縄県でNPO法人ちゅらゆい代表をされており、淡路プラッツ元塾長の金城隆一氏にお話を聞かせていただきました。
その後、参加して下さっている親御さんたちにグループに分かれていただきグループごとに「親の会」を行いました。
最後は、グループごとにどんな話がでたかという共有を行い、終了となりました。
親の会では様々な話をしていただけたようで親御さんたちの笑顔が印象的でした。
イベントでは、カフェブースでコーヒー等を入れたり、親御さんたちに提供したりをプラッツに来ている若者たちにお願いしました。これまで同様の事をしているので手慣れている若者たちがとても頼もしかったです。
そして、親御さんたちに協力をお願いしてできあがったオリジナルグッズの販売も行いました。
これらのオリジナルグッズはまた何かのイベント等で販売します。数に限りがありますので見かけられたらすぐにご購入していただかないと無くなってしまうかも!!
新たなプラッツオリジナルグッズも計画中です。楽しみにお待ちいただければと思います。
2017年11月18日
講座「親から始まる一歩目セミナー」
- ひきこもり・ニート・不登校の保護者ためのベーシック講座
「親から始まる一歩目セミナー 25周年記念Ver.」
日時:
①2017年12月2日(土)プラッツの支援ガイドライン~ひきこもり概論とその支援の実際~
②2017年12月16日(土)親子のコミュニケーション① ~その一言に要注意~
③2018年1月20日(土)自立につながる居場所支援~生活体験はなぜ必要か~
④2018年2月3日(土)親子のコミュニケーション②~自立・就労に向かう若者に親ができること
⑤2018年2月17日(土)ポジティブな親のあり方~親も楽になる為に~
各回13:00~15:00
場所:淡路プラッツ
料金:25周年価格 お一人2,500円(一回のお支払いで5回全ての講座にご参加していただけます)
※賛助会員割引等があります。詳しくはお問い合わせください
お知らせ
様々な関係機関等にチラシを送付、掲示させていただいておりますがチラシ内の第2回目の日程に誤りがありました。
正しくはこのページの日程で行いますのでご確認をお願いいたします。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
2017年11月16日
秋、プチ登山?~布引の滝
みなの日頃の行いがよく、非常に登山日和。
出発時間がちょい遅めなのはご容赦ください。
週末の二度目の台風で、布引が瀑布……。
普段流れていない滝も、ダムがあふれて出現していました。
市ケ原で山コーヒーを満喫するはずが、ほとんど川になっていました。
いつも来てないとわからないんだけれど。
生物発見!!!カニ好きのメンバーがカニも発見!よかったね~。今日は味噌汁にはできないよ。
この景色を見て、微妙に達成感あり。
来年はガチ登山、山小屋泊いいかもね~♪
2017年10月31日
「習慣化する習慣」
石田 貴裕
困ったもんで自転車の鍵をよく無くします。現在3個目の輪っか鍵です。ズボンのポケットに入れることにしているんですが、気づくと無い。ので、左のポケットに入れる習慣を身につけるも、酔っ払って帰ってくると何故か無い。そこで、1年前から財布に入れることにしたのですが、これがなかなか習慣化しない。無意識でポケットに入れてしまっていて、スキあらば無くなりかけること数回。最近やっと自転車を降りたら無意識で財布に入れているようになりました。
いやー、習慣化するって難しいです。繰り返し繰り返しやっても、身につくまでにはなかなか時間がかかります。ですが逆に言うと、習慣化することで自然とできることが増え、なにかと円滑に進むことを実感することもしばしばなので、ここ最近の自分のプチテーマとして「習慣化する習慣を身に付ける」というのがあります。
例えば、朝ランニング。子どもの寝かせつけの都合で早めに寝落ちしてしまって、夜中に目覚めて「しまったー!」なんてことがよくありまして。それならいっそ早く寝て早く起きる習慣をつけよう、というところから始まった朝ランニング。同時期にチャリティーマラソンの話もいただいたので、今では週2回くらいは朝ランするのが習慣化しています。それはそれでいいのですが、一度習慣化すると今度はそれを崩すのが気持ち悪くて、一週間走らないと何だかソワソワと、いたたまれない心境になったりします。これも良し悪しでしょうが、私にとって朝ランニングの習慣化は、気力的にも体力的にも差し引きでプラスになっていると感じています。
そんなことを思いながら面談場面を考えてみると、親ごさんにとってもまた、声かけや日常会話や雑談を習慣化することが一つのテーマだったりします。もちろん無理にやりませんが、「何も起こらない日常に何かをもたらす関わり」が面談の一側面でもありますので、すでに習慣化された家族の関わりや文化に、一石を投じる話になることもあります。その一石が挨拶なのか、声かけなのか、雑談なのかはそれぞれの家族によって違いますが、いずれにしろ、元々ある習慣に別の習慣を入れ込むのは先にも述べたとおりとっても大変です。なので、無理なく、できることからコツコツと、という話になりますが、行きつ戻りつ取り組むことで、“気づいたら自然とできてたな~”、“いつのまにか習慣になってたな~”を一緒にこそっと目指していければいいなと思います。
今現在、私が取り組んでいる習慣は、家の鍵を閉めた後に「よし!」と指差し確認することです。これもなかなか定着せずですが、それをやらないと、自転車に乗ってから「あれ?閉めたっけ?」って結局戻ることになりますし、その5秒10秒で乗り遅れたりもするんで結構由々しき問題です。それやったら、「5分前行動を習慣化しましょう」という声が聞こえてきそうですが、まぁ、そこはご愛嬌。何でもかんでも無理にやったらイカン、と思いますし、向き不向きもあるんでは、と思います。ま、ぼちぼち折り合いつけながら取り組んでいきますので、皆さんももしよかったら取り組んでみてはいかがでしょうか。
カテゴリー: スタッフエッセイ
箱物。~素材と色を味わう
本日は、平日バージョンのアートプラッツ第3回。
今まで紙に描いていたので、木の箱に描いた。
今日は読んだ本の話などをしながら……。
面ごとに趣きが変化しておもしろい!
微妙な色の混ざり具合もきれい……。
なんだかワクワクする世界ができた。
次回は、箱シリーズ第2弾か、消しゴム版画か……どっちもいいな。
楽しみだ~
2017年10月19日