NPO法人淡路プラッツ - パート 7プラッツからのメッセージ
オンライン写真部
こんにちは!淡路プラッツの居場所スタッフ、宮武です。
先日、オンライン「写真部」がありました。
メンバーKくんの発案で、昨年よりこの活動をしています。
まず、活動内容の流れをご紹介しますね。
第一回「淡路界隈の景色」より、投稿作品。
毎回お題が決められ(お題は発案者Kくんが考える)、そのテーマに沿って各自スマホで撮影します。
撮影期間はだいたい1か月くらいです。
それらを皆で鑑賞して、いいなあと思ったものに投票します。
1位になった作品は「優勝作品」として居場所の壁に張り出します。
こんな感じ。
今月で6回目。今回のテーマは「鉛筆」でした。
身近にあるテーマの方が、案外表現の幅が広がるようです。
今まで、
・淡路界隈の景色
・桜川周辺の景色
・登山部の時に
・「冬」
・「衣食住」
などのテーマで撮影しました。
1位でなくても、みんな素敵な作品なんですよ。
また、スマホで気軽に撮ったとは思えない……。
各自テーマから閃いて撮影された画が、とても詩的で情感豊か!
あるいは、アイデアがおもしろい、などなどすべて魅力的なのです。
普段の会話からだけでは決して推し量れないみんなの感性を味わうことができます。
日頃、居場所で付き合いがあり、なんとなくでも人となりを知っているからこそ楽しめるところがあります。
「この人、こんな写真撮るんや~意外。」といい意味で感動できます。
次回は8月に、オンラインでプロの方に「スマホでの写真の撮り方」を講義していただいてからの実践です。
私もスキルアップして、次回のテーマ「コップ」に挑みたいですね。
2020年7月31日
カテゴリー: ひきこもっている方へ 未分類 活動ブログ 淡路プラッツ
ナイトプラッツがオンラインになった!
こんにちは~。なんちゃない日常生活の楽しさを発見したい、スタッフの宮武です。
さて淡路プラッツでは、人と人との実際の関わりを重んじる「居場所活動」にオンラインの波がやって来ました。
コロナの影響によって世界中で生活様式が変化していますが、プラッツ活動にもパラダイム転換が起こっています。
さて、居場所では毎週金曜日に、いわゆる「飲み会」をしています。
巷の「飲み会」のイメージとは少し違っておりますが、アルコールもOKで各自用意した晩御飯を食べながらまったり過ごす時間です。
まるで男子学生の下宿のような。。。
夜、といっても宵の口ですが、一緒に過ごすことで不思議と気持ちが充足します。
夜、ごはん、アルコール……大古から続いている文化ですよね。
もちろん、アルコールが飲めない方はソフトドリンクで楽しんでいます。
以前はテレビをつけていたので、まったく「お茶の間」です(笑)。
今はテレビはつけず、本当にゆらっとすごしています。
こんな時に、昼間は聞けなかったり今までしなかった話をしたりと、「夜の効能」がいかんなく発揮されています。
得に盛り上がるわけでもなく、盛り上がる時もあり、なんでもないけど居心地が良いこと、それがナイトプラッツの真骨頂です。
プラッツは畳に座卓なので、まさに昭和の雰囲気。
この雰囲気が、居場所の宝物でもあります。
———–
この、みんなでまったり過ごす会が、なんとオンラインになっているんですね。
人と人とが一緒にいるだけで、声を出さなくても伝わる間合いやあたたかい雰囲気はどうなるんでしょうか。
ちなみに、中高生の学校の先生が「通常の授業は来ないがオンライン授業だったら、出てこれる生徒がいる」と言っていました。
たしかに、実際のナイトプラッツにはあまり参加しないけど、オンラインナイプラ(ナイトプラッツ)には参加してくれる若者がいます。
先日、私ははじめて居場所のオンラインナイプラに参加しました。
友人ともオンライン飲み会なるものをしたことがないので、非常に楽しみでしたよ。
遅刻常習犯の私はオンラインも遅れて参加、飲みかけの越乃寒梅大吟醸でテンションは既に上がっておりました。
みんなに酒瓶を見せるも、味見してもらえず残念~。
あ、当たり前ですがオンラインは匂いも伝わらないですよね。
それで何を共有できるかといえば……みんなのお部屋の景色と言葉などですね。
(みんなのお部屋の景色はこういったことでもないと見れないのでおもしろいですね)
おならをしても、臭いが伝わらないのもいいですよね。
というわけで、なんかよくわからない楽しさがあったように思います。
あと何回か参加できたら、オンラインなりの何か奥義がつかめるかもしれません……。
しかし、やっぱり会ってヒュッゲに一緒に過ごしたいですが……。
2020年7月21日
カテゴリー: ひきこもっている方へ 未分類 活動ブログ 淡路プラッツ
プラッツを応援してくださる皆さまへ 寄付のお願いです
淡路プラッツ役員会・スタッフ一同
平素よりプラッツへのご支援をありがとうございます
皆さまから寄せられる応援メッセージやお気遣いに励まされております。重ねて感謝、申し上げます。
新型コロナウイルス感染拡大による対策として、プラッツでは4月より居場所を閉室する決断をいたしました。居場所事業は、プラッツの重要な活動拠点ですが、メンバーとご家族、スタッフの安全を第一に考えた結果の決断でした。また、「親の会」や「OB会」、そのほかメンバーが集まる活動やイベント等もやむなく中止いたしました。
以上のように4月5月の活動縮小に伴い、従来通りの会費をいただくことは無理だと考え、会費の減額措置を行いました。減額措置は、活動自粛の中、メンバーのみなさまに負担をおかけするわけにはいかないという理由によります。
とはいえ、プラッツを維持するための家賃や人件費等の固定費は待ったなし、運営資金不足に直面しています。国の補助金等には申請中ですが、報道もされていますように、支給されるかは不確定な部分もあり、安心できない状況です。
新型コロナウイルス禍は、プラッツ自体を見直さなければならない契機にもなりました。今まで培ってきたひきこもり支援に加え、新たな方法として、オンライン支援の拡充に迫られています。ですが、オンライン支援の拡充には、新たにパソコン・マイク・カメラ等の機器が必要となります。
さらに、新型コロナウイルス感染の第二波・第三波が懸念される中、安心できる環境整備にむけ、換気確保のための網戸・エアコン・空気清浄機の設置なども必要となります。
新型コロナウイルスの影響により、みなさまにおかれましても大変な状況を承知の上で、ご支援をいただきたく、寄付をお願いする次第です。今後も、若者たちが部屋の中から一歩踏み出せるサポートを続けていきたいと考えています。何卒、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
寄付の金額の設定はしていません。組織の維持、およびの環境整備のための資金にさせていただきます。
ゆうちょ銀行からのお振り込み
加入者名:淡路プラッツ
郵便振替:00910-1-61846
銀行からのお振り込み
銀行名:ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900
店番:099
預金種目:当座
店名:〇九九 店(ゼロキユウキユウ店)
口座番号:0061846
2020年6月30日
カテゴリー: 淡路プラッツ
オンライン居場所ミーティング!!!
こんにちは、居場所スタッフの宮武です。
緊急事態宣言の影響で、4月5月は居場所が閉所になりました。
通常、月に1回は「イベントミーティング」をメンバー、スタッフで行っています。
居場所で何がしたいか?行きたいところは?など、意見を出し合ってスケジュールに入れていきます。
「特にしたいことも、行きたいところもない」というのメンバーの意見は想定内です(笑)。
そんな時は誰かがやりたいことに、なんとなく付き合うというのもいいですよね。
さて、5月29日にこのミーティングをはじめてオンラインでしました。
噂のZOOMで、ですね。
自宅の部屋が背景なのも新鮮、もちろんリラックスモードで若干髪型がぼさぼさな人がいるのも新鮮でした。
あ、私だけ部屋が暗いのか、画面が全体的に暗いんですよね~。なんでだろ。
久々に画面越しで会うメンバーが、元気そうで嬉しかったです。
まあ、もともとみんな家に居てるのは、得意な人たちなんやけど……。
プラッツの居場所も、通所とオンラインで開所していくことになったので、オンラインでもできるイベントを考えました。
Kくんが『お宝を見せ合いっこして、その素敵な感じを共有したい』というアイデアを出してくれましたよ~。
普通にわくわくしますね。
画面で見せれるものであれば、何でも自慢できそう~。
私はどのお宝にしよっかな~~~。
2020年6月2日
カテゴリー: 活動ブログ
“分析はできるけど解決はできない”のその先へ
石田 貴裕
以前に居場所にいた若者がふと漏らした言葉の中でも特に印象深かった言葉の一つに、「自分のことを分析はできるけど解決はできない」というものがあります。その時は「ホンマにそうやなー、深いなー、名言やなー」と思いつつ、でも、それを受け止めきれずまたサポートもできない自分の未熟さに、悔しいやら悲しいやら憤るやらの何とも言えない気持ちを抱えていたことをよく覚えています。あれから時間は流れて今もまだ同じように何もできない場面に遭遇することも多々ありますが、あの時と少し違うのは、そうは言っても長くプラッツに関わる中で“分析はできるけど解決はできない”のその先を見る機会に出会うこともしばしばあるということです。
スタッフが出来ることの一つに「介入すること」があります。若者たちといろいろな体験や時間や思いを共有する中で、その都度“聴くべきか、教えるべきか、任せるべきか、やってあげるべきか”など、お互いに思い悩みながら見えない着地点を目指して介入していくことになります。それこそ軽いタッチのものから魂のぶつかり合いのような関わりまで、「何を言うか」ではなく「“誰が”何を言うか」の“誰が”になれるまで、時間と信頼を積み重ねながら介入していくのです。
それと同時に、いろいろな人がいることや、それぞれの習慣や文化や考え方があることを知ることが出来る機会として、“自由な大人”な部分を見せたり伝えることもあります。これもまた一つスタッフが出来ることだと思っています。そんな大層なものではなく“素の自分”を飾らずに出すということですが、それを共有できるということもまたお互いに信頼関係が必要だったりします。押し付けでもなく、ねばならないでもなく、自由に表現してよくて、違いがあることを知ること。そういう人もいるのだということ見て感じること。だから、共感するなーでもいいし、自分はそうは思わないでも構いません。あなたもオッケー、私もオッケー、ただそれを知るということは実は結構大事なことだと思っています。そうやって自分の価値観を人と人との関わりで自然と広げ、若者たちが自分でも知らなかった自分を発見することで、自分自身の取扱説明書のようなものを獲得していく場面に出会うことがあります。そんな時、少しだけ“分析はできるけど解決はできない”のその先を見せてもらってるなーと感じることがあるのです。
解決とは、本当にこればっかりは人によるのですが、いろいろあるけどそれでも自分が何となくでも納得できた時のことなんだろうなぁと思います。“諦め”でも“受け入れ”でも“折り合い”でもどんな言い方でもいいのですが、いろいろあるけどある日、自分自身が腑に落ちた、ストンときた、納得できたというところまで至った感じが一つの“解決できない”の先なのかもしれません。それまでは周りがいくらヤイヤイと言おうが、あの手この手を尽くそうが、そんなものは関係ないっていうあの感じです。でも、ある日突然、自分自身が納得できたんだろうなぁと思う瞬間があって、こちらとしては何か分からないけれど一つ何かを乗り越えたのかなぁと思う、といったそんな感じです。そして多分、この“自分自身が”というところがやっぱり一番大事なんだろうなぁと思います。私たちはただそれに寄り添うこと、それしか出来ないけれどそれもまたスタッフが出来ることの一つだと思っています。
あれからしばらく時間がたち、先の言葉を漏らした若者は自分自身の納得を経て、あの時とは違うステージというか場所にいて、あの時とは違う景色を見ています。もちろんどの若者も“待った無し”で今も自分の人生の最前線にいて、今この瞬間だけで区切れば幸せかどうかとか良いか悪いかとかはきっと誰にもわかりません。わかりませんが、さいわい淡路プラッツはまだ存続しているので、たまに連絡をくれたり会いに来てくれたりして、その時に「そんなこともあったよねー」なんて話をしたりしながら振り返ることで、今の立ち位置を再確認している姿を目にすることがあります。そんな時、居場所はもちろんエエことばかりじゃ無かっただろうけれど、そこには同じ時間を共有して得た納得のカケラのような温かい何かがあるんだなぁと感じます。“分析はできるけど解決はできない”、それはきっとまだまだ続いていきます。もしかすると解決できないままかもしれませんし、意外とある日突然解決していたりするのかもしれません。そればっかりは誰にもわからないけれど、私たちは出来ることならやっぱり一緒にその先を共有したいと思いながら、新しい毎日を一緒にボチボチと過ごしているのです。
2020年4月2日
カテゴリー: スタッフエッセイ
居場所活動『語り部で語りましょう』
こんにちは。淡路プラッツの居場所スタッフの宮武です。
今回は、居場所活動のひとつである「語り部」についてお話させていただきますね。
さて、〇〇部という活動がプラッツの居場所には多く存在しています。
もちろん参加は強制ではありません。
まず、「トークのテーマを出し合う」。
具体的には「おすすめの映画って何?」とか何でもよいですね。
ポイントは、他のメンバーに聞いてみたいことを考えるようにします。
普通の会話で話せばいいやん、と思われた方!
それではプラッツの活動の意味がありません(笑)。
どうしてわざわざ「語り部」をするかというと、メンバーの中には雑談が非常に苦手な方もいるのですね。
複数の人が集まった時に……。
何を話していいのかわからない。
どんなタイミングで話すのかわからない。
うまく答えられなかったらどうしよう。
盛り上がらなかったらどうしよう。
こんな不安に対するトレーニング(というほど重いものではないですが)が「語り部」なのです。
会話は、自分と相手が50/50で話すといわれています。
自分について語ること。
相手の話を聞くこと。
「語り部」は、そのトレーニングになるのですね。
2020年3月21日
カテゴリー: ひきこもっている方へ 未分類 活動ブログ 淡路プラッツ
「イベントに参加して感じたこと」
泉 郁実
■イベントには色んな思いが交錯している
スタッフエッセイは初めてで少し緊張しておりますがお付き合い頂ければと思います。淡路プラッツで働くことになりもう9カ月が過ぎました。最初は居場所で「何を話そう?」「今声掛けてもいいのかな?」と自分の中で勝手に葛藤していました。まぁ今思えば気を遣いすぎなんじゃないかと・・・。こちらが話しかければメンバーの皆さんは普通に返答するんですよ。当然ですよね。そんな当たり前な事もわからない程緊張してたんでしょう笑
そんな中、私が淡路プラッツのイベントに参加して感じたのは、メンバーさんそれぞれがイベントに対してこだわりを持っているという事です。
こだわりという言葉を辞書で引くと、「気持ちがとらわれている」「気にしなくてもいい事を必要以上に気にする」ことだとあります。また「物事に妥協せず、とことん追求する」という意味があります。メンバーさんはどちらかというと後者の方ですかね。「自分はこうやって楽しむんだ」というこだわりがあるということです。そのことに気づいたきっかけは6月に行ったボーリングでした。「他の人とスコアを競いたい」という人もいれば「ストレスを発散したい」「回転をかけカーブさせられるようになりたい」等と、その時に同じ場所に居ても全員が同じ目的で参加する必要は無いんだと気づきました。メンバーさんも自分の目的を他者に強要することは無く、他者の目的は出来る限り応援しようとする姿がありました。同じ場所・同じことをしているように見えて実はそうでもないということがわかったイベントでした。
■辛抱強さと諦めの早さ
また、最近のイベントとして1月から“プラッツ協同戦線”という名前のイベントが始まりました。大層な名前ですが、内容はミルクパズルをただ暇な時・気が向いた時に少しずつピースをはめていくものです。ただ、ミルクパズルはイラストが無く真っ白なピースしかありません。これがまた気の長いイベントでして、組み合わせる形は分かっているのですが、同じような形が何百とあります。(総数は驚愕の2000ピース)それをちまちまと検品をする単純作業が続くんです。こんなイベント誰が考えたんだ!!と叫びたくなるのですが、実はメンバーさんからの提案でして・・・。でも面白いと感じちゃったんです。まあ、そんなことは置いといて、このパズルは先程言ったように単純作業が続くのですが、まず同じ形のピースに仕分けをして、表紙の完成図をもとに枠を完成させるといった流れで現在まで来ています。また、作業をするメンバーの座る位置・担当する場所・検品したピースの置き場所等を効率を考えて、それを共有しながら進めています。さらに、2000ピースの中から当たりの形を見つけなければなりませんが、メンバーさん達はこれらの作業を黙々とミルクパズルに取り組んでいました。ただ、少しでも疲れたら他のメンバーに代わってもらったり違うことをして休憩したりなど、しんどくならないようにお互い自ら調整していました。
この協同戦線からわかったことは、メンバーさんはいかに効率よく進めていくことが出来るのかを考えているということと、辛抱強くありながらも諦めの判断が早いということでした。
■イベントで考えること
何かイベントを企画しようとした時に、色々と考えてしまいがちになるのですが、そこでよく大学の先生の話を思い出します。その先生は、「関わりを持つ人は相手の能力を勝手に決めつけてはいけない。その人が本来備わっている潜在能力や可能性を持っていると常に考えなさい」と言っていました。今ではその発言の意味が良く分かるようになってきたと思います。それは対人関係ではどこでもありまして、サテライトに来ている子ども達もそうですし、アルバイトで来ている指導員、勉強会に来ているサポーター、家族、はたまたペットまで。普段の何気ない会話でも可能性というものを信じて様々な人たちと関わっていくと、その人の新たな一面を見つけることが出来るかもしれません。
2020年2月1日
カテゴリー: スタッフエッセイ
「過去ー現在ー未来」
藤村 泰王
今回のエッセイの題名に大袈裟な印象を受けて、とても恥ずかしさを感じています。
なぜ、こんな題名にしたかというと、堅苦しい話を書きたいわけではなく、このエッセイを書く前に見た「バタフライ・エフェクト」という映画に大いに影響を受け、なんとなくこんな題名にしてみただけなのです。
この「バタフライ・エフェクト」という映画は、幼いころから短時間の記憶喪失が起る男の人が主人公です。記憶喪失の治療の一環として幼いころから日記を書き始めました。大学生になったある日、日記を読み返すとそこに書かれている「記憶がない出来事の場面」に戻り、過去を変えることが出来る能力に気付きます。その能力を使い、自分のせいで人生が変わってしまった女性のために主人公は過去を変えていきます。でも、過去を変えると自分の周りの誰かが不幸になってしまうため何度も過去を変え、苦悩するという映画です。詳しく描くとネタばれになってしまいますが、映画はサスペンスやホラー映画のようなドキドキするような描き方で面白く、内容や終わり方も面白いと感じましたし、それなりに有名で評価も高い映画のようです。
僕自身も映画のように過去を変えられたらと何度も思ったことがあります。「あの時もっとこうしていれば」「あの時こうだったら」と…。思い出すだけでゾワゾワするような、後悔や恥ずかしさ、様々な感情が湧いてきます
そんな時、過去を変えることができればどんなに幸せな人生を送れただろうと思っていましたが、この映画では過去を変えても自分や周りの人間が不幸になっています。映画を面白くするためにそういった描き方なのかもしれませんが、僕自身が過去を変えることで勝手に「幸せになれる」、「正しい選択ができる」と思い込んでいたように思います。
ドラえもんの「タイムマシン」、バック・トゥ・ザ・フューチャーの「デロリアン」その他にも様々な過去に戻れる物や能力を人は想像の中で作り出しています。でも、どの話でも過去に戻っても上手くいくばかりではなく、慌てふためいて、四苦八苦しているように感じます。
仮に過去を変えることが出来たとして、本当にそれは良いことなのかと自分を振り返ると、過去で感じた「恥ずかしさ」や「思い返すと後悔するような出来事」を経験しないまま、今現在の自分になっていたらと考えてみると、それはそれで困ったことになるような気がしています。
過去に経験したことあるからこそ今の自分が上手く振る舞うことができたり、同じ過ちを繰り返さないようになっている気がします。なので、過去の自分が経験してくれて良かったのではないか、過去を変えることが良いことばかりではないのかもしれないと思うようになりました。
当たり前のことですが、過去の自分が今現在の自分を作っているように、今現在の自分が未来を作っていくと思います。なので、今、失敗したな、恥ずかしいなという経験は未来の自分を成長させてくれると信じて、よりよい未来を生活できるように今の自分に変化を起こして行こうと映画を見て思いました。
題名の「バタフライ・エフェクト」はカオス理論と呼ばれるものを説明する際に使われる表現だそうで、「蝶が羽ばたくと地球の裏側で嵐が起きる」というある変化が起きるとその変化がなかった時と比べ、結果が大きくかわる可能性を秘めているという考え方だそうです。
なので、明日から出会う人みんなに、いつもより少しだけ元気に挨拶するところから始めてみようかなと思っています。この変化が自分の未来の変化だけではなく、地球の裏側の誰かを幸せにできると信じて…。 と、最後にくさい台詞を書いておいて、将来、この文章を読んだ自分が恥ずかしさを感じ、身悶えていることを期待したいと思います。
2019年12月1日
カテゴリー: スタッフエッセイ
講座「親からはじまる1歩目セミナー」
「親からはじまる1歩目セミナー」
日時:
①2020年1月25日(土)親支援と居場所支援の必要性~ひきこもりから自立を目指すために~
②2020年2月22日(土)親子のコミュニケーション~その一言に要注意(普通・常識・働くって?)~
③2020年3月21日(土)ポジティブな親のあり方~家族も楽になるために~
各回 13:00~14:30
場所:淡路プラッツ(2019年9月末に引っ越しいたしました。ご注意ください。)
料金:お一人様1回2,500円(賛助会員500円)
※新規に賛助会員になってくださった方は、1名様分を全回無料とさせていただきます
今年度分は、終了いたしました。
来年度分は、日程が決まり次第、掲載いたします。
2019年11月19日
「プラッツ大移動!」
浅井 紀久子
すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、9月末をもちまして、淡路プラッツは引っ越ししました。といっても、以前の淡路プラッツから歩いて5分程度のところです。“大移動”とは、大袈裟ですね。でも、そう言いたくなるぐらい、ヘビーというか、重厚感のある移動でした。なんせ、25年以上の歴史の層が…。
きっかけは、建屋の老朽化でした。阪急の高架工事が始まり、その振動で建屋が揺れるようになり…。その後、地震や台風なども経験し、安全面を考えて「いいところが見つかったら、すぐにでも引っ越ししたいね。」とスタッフ間でよく話題にあがるようになりました。それが1年以上前のことになります。その後、まぁ不動産さんには何度も行くのですが、すぐには“これ!”といったところが見つからず…。「そろそろ“淡路”にこだわっていたら見つからないかもね」と話が出て探す範囲を広げようかと言いだした頃、今回の場所が見つかりました。それが、引っ越す数ヶ月前のことでした。こういうのも、ご縁ですね。
候補として今の場所があがってからは、早かったです。入れ替わり立ち代わりスタッフが下見に行き、雰囲気はどうか・防音はどうか・広さはどうか・駅からの利便性は?などなど…。色んな視点からみんなで検討しました。そして、決めました。
場所が決まれば移動する日を決めて、それに向けて荷造りですよね。まずそれが重厚感すごかったです。私自身、見たことないようなものや最近使えてなかったなぁというものが、わんさか出てきました。断捨離するしかないものも多かったのですが、正直、あっさり断捨離しようと割り切れるものばかりでもなく…。一方で、“何故今まで置いておいたんや”と思うようなもの(期限の切れた書類とか、壊れかけのものとか)も多く…。一つ一つにおいて、とにかくてんやわんやでした。
そして、引っ越し前には“建屋のお別れ会”も行いました。急だったので内々の会にはなりましたが、それでも歴代代表やOB・関係者の方々など20名以上の方が集まってくださり、プラッツらしい“色んな人がふらっと集まってきた感”のある会になりました。そこでも、歴史の重厚感の濃縮された感じがありました。
今回引っ越してみて、改めて“歴史”を感じました。居場所の物一つとっても、それを持ってきてくださったり使っていたり作成した人たちの歴史が当然あり、建屋のお別れ会をしたら、何年も来てなかったという方も来てくださったり(プラッツでも連絡先がわからなくて直接連絡できなかったけど、口コミで聞いて顔を出してくださる方も…)。これまで、色んな人々やご縁に支えられてきた団体であるということを、改めて強く感じました。長い間やっている団体であること、これからもやっていきたい団体であることを。
というわけで(?)、11/9(土)は新プラッツのお披露目を兼ねた、オープンプラッツを行います!場所は変わりましたが、これまで通り“色んな人がふらっと集まってきた感”のあるプラッツであれるよう、気の赴くままに遊びにきていただけたら嬉しいです。雰囲気は、これまで通り、ゆったりまったりできる場所だと思います。
プチ新生淡路プラッツ、これからもよろしくお願いいたします!
2019年10月31日
カテゴリー: スタッフエッセイ