NPO法人淡路プラッツ - パート 8プラッツからのメッセージ
引っ越し、いたしました!
2019年の10月、プラッツはとうとう27年間お世話になった下新庄のお家から、引っ越しをしました。
こんにちは。2020年の5月で、プラッツに出会って20年になるスタッフの宮武小鈴です。
新しい住所は「下新庄」から「淡路」になり、ますます淡路プラッツの名前にふさわしい環境になりました。
新居の最寄り駅は、今までと同じ大阪市東淀川区の淡路駅です。
ただ方向が、今までと90度違うだけです。
さて、引っ越しの物件選びでプラッツが一番大切にしたことは、若者たちが過ごす居場所の雰囲気です。
ゆっくり、まったり、ほんわかと過ごせる空間が必要なのです!
代々、酒蔵に棲み続ける酵母菌が日本酒の味を決めると聞いたことがありますが、プラッツにも代々引き継がれてきた雰囲気があります。
この雰囲気を持っている建物ってあるのだろうか。しかも限られた場所に……。
新居探しの担当者である代表スタッフの石田によりますと、隣の駅ではもうプラッツの雰囲気ではないらしいです(淡路プラッツの雰囲気……昭和なまったり感、でしょうか)。
更に、駅の反対側の出口方面でもイメージが違うと。
しかし、出会うものです。なんと2年程度で!(森ホームさんに感謝です!)
そして雰囲気はほとんど変わらず、若者たちが過ごす居場所は広くなり、玄関が2つある理想的なお家に、引っ越すことができました。
以前はここで着物の着付け教室をされていたそうです。
そのせいか畳の部屋もあり、落ち着いた雰囲気の内装です。
ここで、いままで支えてくださった方々や、これから出会う若者たちとそのご家族と作られていく新しい物語が、はじまっています。
2019年10月1日
居場所活動『TARA COFFEE&HERB さんの畑に行きました』
こんにちは。昔はインドア派だったスタッフの宮武小鈴です。
尼崎市の立花駅に「TARA COFFEE&HERB」という、神社の横の民家の奥にある隠れ家すぎるとっても素敵なカフェがあります。
そこの店長はTARAさんという女性の方で、お店で使うハーブ等を自家製でつくっています。
おひとりで畑仕事をされているので夏は特に草むしりが大変とのこと、淡路プラッツに通う若者たちがお手伝いしに行きました。
そこは、空が広くて畑や田んぼが緑に広がる気持ちのよい所でした。
お天気は曇り空、なんという畑日和でしょうか!
休憩にはTARAさんお手製の麦茶やハーブティをいただきました。
麦茶って、手作りするんや……。大阪市内人には驚きです。
こういうことの、ひとつひとつが暮らしの豊かさなんだなあと教えていただきました。
2019年9月20日
カテゴリー: ひきこもっている方へ 未分類 活動ブログ 淡路プラッツ
手仕事の居場所をつくります。「テシゴトプラッツ」
こんにちは。プラッツに来たのがふた昔前になろうとしている宮武小鈴です。
某メンバーからは座敷わらしとか、プラッツに棲んでるとか言われ、先日は南河内プラッツでも妖怪扱い、どっちにしても人以外なイメージが定着してしまっています。なんで?
実は中学生の時から、ちょっとそういうイメージみたいでした、そういえば。いや、今日はそんなことを言いたいのではないんですよ~!今日は「テシゴトプラッツ」の新展開のさわりをお伝えしますね!
「テシゴトプラッツ」という支援メニューをつくります。
昨年度は内職プラッツやギルド部など、淡路プラッツメンバーで手仕事をしよう!という気運を盛り上げて参りました。
スタッフで、これらを発展させて居場所以外の新しい支援メニューとして立ち上げようということになり、半年以上ミーティングを重ねてきました。
プラッツでの就労にむけての取り組みは、トライアルジョブという居場所以上ボランティア未満のメニューがあります。
「テシゴトプラッツ」はそれ以上に就労訓練要素が多いメニューなのです。
プラッツ引っ越し後、今年中に開所予定です。
「居場所」と「テシゴトプラッツ」の違い
居場所支援では、対人関係に慣れコミュニケーション能力を上げていくことに重きが置かれます。プライベートの自分というものを起点に社会性をちょっとずつつけていくイメージですね。
一方、テシゴトプラッツでは最初から意識して「社会的な自分」を作っていきます。具体的には開所時間にきちんと来ること、挨拶、業務内容の遂行、報告連絡相談など仕事の現場で必要なスキルを体得します。
手仕事テシゴト
手を動かすことは、大切なことですよね。それで何か「物」をつくれると自信がつきます。毎週手を動かし続けて、「段取り」なんかも身に付きます。ストイックです。居場所に来て、毎回手仕事で納期があったら。。。みんな来なくなりますね。しかし、就労に向けて訓練をしたい若者にとっては作業することで充実した時間を過ごせます。またこの間にたくさん失敗ができます。そこから復活する方法を一人でかかえこまずに相談できるので、社会に入っていきやすくなります。
応援してください!
テシゴトプラッツには必要な備品があります。
例えばお家で眠りこけているミシンがあれば、ぜひともご寄付いただけませんでしょうか。
また、買ってはいたけど箪笥で肥しになっている布たちも寄付いただければありがたいです。その他、縫製関係で必要なアイテムなどなど大大大歓迎です!ぜひプラッツまでご一報ください。
テシゴトプラッツでは、淡路プラッツグッズを作ります。
「プラッツぐるぐるグッズ」。今まで、機関紙ゆうほどうが皆様と淡路プラッツの掛け橋でしたが、ぐるぐるグッズも楽しい掛け橋になりますように!乞うご期待!
2019年8月30日
カテゴリー: スタッフエッセイ ひきこもっている方へ 淡路プラッツ 親ごさんへ
居場所活動『季節感を大切に。流しそうめんをしました』
こんにちは。淡路プラッツの居場所スタッフ、宮武です。
淡路プラッツの居場所活動では、季節感を大切にしています。
夏は夏らしく!
……といいながら、「クーラーの効いた部屋」で「流しそうめん器」で流しそうめんをしました。
淡路プラッツは玄関が狭く、竹を組んで流す場所が近くにないのです。
流しそうめん器を居場所に出してきて、麺を湯がいて準備完了です。
プラスチックが竹っぽく加工されています。
昭和っぽい風情がありますね~。
ウィ~ン、というモーター音がなんとも言えません。
湯がいたそうめんや氷を入れすぎると、キャパオーバーで渋滞しています。
「流し」そうめん、というよりは「流れ」ている…回っているそうめんです。
これって季節感を感じているのかな……笑?
まあ、なんでも経験になりますね!
2019年8月9日
カテゴリー: ひきこもっている方へ 未分類 活動ブログ 淡路プラッツ
居場所活動『徹夜~一緒に眠さを乗り越える?』
こんにちは!スタッフの宮武小鈴です。
本日は先ほど終了した、年齢とともにだんだんキツクなるイベントのご紹介をします。
居場所では年に1-2回、徹夜をします。
ただでさえ昼夜逆転をしがちな若者たちを「徹夜させる」とはどういうことなんじゃ~と思っておられる保護者の方もおられるかもしれません。
ですが!徹夜イベントの灯は絶えないのです。
なぜなら、「夜」には謎の魔法があるのです(フッフッフ)。
夕方に集合し、晩ご飯を各自で用意したり、誰かが何か作ったりしてまったりナイトを過ごします。
トーク三昧、ゲーム三昧、ちょっと(?)アルコールも飲みたい方は飲み、おすすめのアテをシェアしたりしながら過ごします。
眠くなったら寝ることができます。
プラッツにはお布団があるんですよ♪
眠くてもみんなと一緒にいたい人は(笑)みんなが集っている横に布団を敷いて寝ます。
寝てる若者のまぶたに、眼を描いたりはしません。
もちろん、別室で休んでもOK。
しかし、夜に強い若者たちはたいがい一睡もせずに朝まで過ごします。眠さ最高潮でも話し続けたり、ゲームをしたり…。
朝日が出たら帰ったり、ゆっくり朝日を見ながら朝コーヒーを一緒に飲んだりします。
なぜかはわかりませんが、徹夜するとお互いに変な気遣いがなくなって、お互いに過ごしやすくなります。
徹夜プラッツには、そんな魔法があるので若者から定期的に要望があるのです☆
次は半年後くらいに開催されるかな?
2019年7月26日
カテゴリー: ひきこもっている方へ 活動ブログ 淡路プラッツ
居場所活動『カフェスタッフ体験しました』
こんにちは。スタッフの宮武小鈴です。
先日、めずらしい居場所イベントを開催したのでお伝えしますね。
JR立花駅(尼崎市)にTARA COFFEE&HERBという隠れ家カフェがあります。
店長TARAさんにご協力いただき、プラッツに通っている若者がカフェスタッフを体験しました。
TARA COFFEE&HERBさんのドリンクは、自家焙煎コーヒーや自然農の畑で作られたハーブティーなど、本当においしく癒されるメニューばかりです。
また、お店の雰囲気もとても静かで落ち着くので、プラッツに通う若者たちにはぴったりでした。
自家焙煎コーヒーを淹れているところ。若者たちが細い口のやかんを使うのは初めてです。
今回は初めての試みでしたので若者たちのハードルを下げるために、お店を貸し切りにしていただきました。
お客様は、プラッツにちょくちょく顔を出してくださる親ごさんや関係者の方々です。
少し見知ったお客様でしたら、緊張も少ないですね。
オーダーも緊張したようですが、エプロン姿は「いかにも喫茶店に居そうな店員」で馴染んでいました。
プラッツグッズも販売、アートプラッツの作品も展示しています。
こちらは7月いっぱいは置かせていただいているので、ぜひお茶しに行きがてら見てくださいね!
2019年7月16日
カテゴリー: ひきこもっている方へ 未分類 活動ブログ 親ごさんへ
入り口は何でもいい
石田貴裕
ある場面で自然と流れてきたり、思い出したりする曲やフレーズはありませんか。私の場合ですが、例えばずっと親ごさんと面談していてある時、急に本人が来てくれた後にふと頭の中にこの曲が流れてきたり。またある時は、一対一の面談をしていた若者が次回は何となく居場所に行ってみようかなと希望した後に、ふとこの曲を思い出したりします。井上陽水奥田民生の「手引きのようなもの」という20年以上前の曲なのですが、なぜだかわかりませんが、ふと自分が黄昏れているタイミングで頭の中に「道なりに~、道なりに~♪」と流れてきます。まあ、わからんことはなく、自分の心持ちがそういう情景とリンクするということなのでしょうが、「あ、またこの釣りの歌の感じやな~」となることが何だか面白く、また大事にしたい感覚だなあと思っています。
「支援者っていう人を疑ってたし、信用できないし、毛嫌いしていた」。「NPOって怪しいし、よくわからないし、どうせ偽善団体やろうから行こうと思わなかった」。「別に困ってないし、相談したいこともない」。「誰かに相談したり、来てもらうなんて終わってると思っていた」。これらは後々にプラッツや支援機関に繋がった若者たちからよく聞く言葉です。支援者としてグサッとくる言葉もあれば、「そうね、わかる、自分も支援者って聞くと怪しく感じるし、何か上からで、何様?って思っちゃうな」と納得できる部分もありますし、「でも私も、すいませんと思いつつ支援者って名乗っているんです」という葛藤もあります。この矛盾を感じながら関わっているので親ごさんには会えても、当然ご本人には会えないし繋がれないことも多く、だから支援者は万能ではないし、プラッツも居場所支援も万能ではないなぁと力不足を痛感する時があります。居場所のもっともっと前のきっかけや入り口の話なんだよ、と。そんな気持ちの浮き沈みの際中にまたどこからともなく「山なりに~、山なりに~♪」と歌が流れてくることがあって、「あ、そうだ。万能じゃなくていいし、そんなことより何か届くことや面白いことを探そう。創ろう。何かないかな」とまた動き出せるときがあります。
この曲のテーマは釣りですが、それこそ入り口は一緒に釣りに行くでもいいし、音楽でもいいし、アニメでもいいし、声優でもいい。漫画でも、ゲームでも、PCでも、スポーツでも、ウォーキングでも、政治でも、哲学でも、宇宙や科学や日向ぼっこでも、とにかく入り口は何でもいいと思っています。そこからゆるっと繋がるきっかけにさえなり得れば。でも一方で、何かのご縁でプラッツや支援機関のことを知ったけど、「まだ今はタイミングじゃない」と思っているご本人にとっては、きっかけと言われてもそれはただの“いらんお節介”になってしまいます。その場合は、全然ゆるくないだろうし、嫌悪感もあるし、期待なんてできないかもしれません。ですので、その時はもちろん引き下がりますが、また折を見てはゆるっと繋がろうと試みます。お節介でごめんなさいとは思いつつ、でも居場所やプラッツには「あの入り口があったから、そこから少しずつ広がった」と話してくれるご本人たちが居るので、だから私たちも諦めずに何とか入り口の取っ掛かりを探したいと思っています。たとえそれが支援者のエゴだと言われても、それでもその先にいるご本人は“ずっとこのままでいい、ずっとこのままでいられる”とはやっぱり思いきれていないと感じているので、それを思いながら今日もきっかけ探しの迷走を続けています。親ごさんとの連携を重ね、言葉を選び、態度を選び、熟考と勢いの微妙なバランス感覚を研ぎ澄ましながら。もはやそんな時は、支援者だろうとそうでなかろうとどっちでもいいし、誰でもいいからとさえ思っています。ともかく、ご家族以外の誰かとゆるっとでいいから繋がって欲しい、そう思いながら、顔や声や態度には出さないけれど、歌詞にあるとおり「どうか届け」と心の中で呟いています。
先日も若者ご本人が、己の声に従って新しい一歩を踏み出す場面がありました。いいか悪いかは誰にもわかりませんし、いいか悪いかで測るようなことでもありませんでしたが、その時もふと、「それなりに~、それなりに~♪」とこの歌が浮かんできたので、この度その思いを文章にしました。みんなが自分のタイミングで納得して踏み出せることを心から願い、私はそれを応援しています。
2019年6月15日
カテゴリー: スタッフエッセイ
淡路プラッツは、親ごさんにとっても居場所です。
こんにちは、淡路プラッツ代表の石田貴裕です。
淡路プラッツは、ひきこもりの子を持つ親ごさんにとっても「居場所」です。
(親の会ではこのポットと急須が十年選手です)
プラッツは今から27年前にひきこもりの子を持つ親ごさんが立ち上げた団体です。
当時も変わらず親は自分なき後のわが子を心配し、切実な思いからプラッツを創り集いました。
食べたり飲んだりしながら語りあい、笑ったり泣いたりしながら過ごされていたと聞いています。
昨今、辛く悲しいニュースもたくさんありますが、決して希望がない訳ではなく必ずサポートしてくれる人や場所はあります。
淡路プラッツもまたその一つです。
支援機関とつながることで、まずは親ごさん自身が肩の荷を降ろし、少しでも楽になるところから始めてみませんか。
親ごさんのその一歩を、子どもさんへの支援へと繋げていきたいと思っていますので、まずはお気軽にご連絡下さい。
ドアを開けてお待ちしています!
2019年6月11日
居場所活動『ボーリングは、取り組みやすいスポーツです』
こんにちは。居場所スタッフの宮武小鈴です。
本日も、プラッツに来ようか迷っている方に向けて居場所活動をご紹介いたしますね。
淡路プラッツの居場所活動では様々はイベントがあり、体を動かすこともあります。
昨日は6人でボーリング場に行きました。
徒歩10分のところにラウンドワンがあるのです。
ボーリングは数年(数十年)ぶりだという若者もおりました。
2ゲームしましたが、私は今日すでに大臀筋が筋肉痛です。
最下位だったスタッフが、ガーターを全部「投げ方の研究をしてた」ということにしていた所がメンタルの勉強になりました。
ところで、ひきこもっていた若者は「自分は運動神経がない」と思っている方も多いです。
ですが経験が少ないだけで、実際に運動してみるとそれなりに出来たり、また上達が早かったりする方も多いです。
それに、プラッツでは失敗することは「OK」です。
とりあえずやってみることや、失敗したあとにどう復活できるのか、といったことの方が大切だと考えているからです。
それが自信につながっていきますよ。
失敗を、一緒に笑うことができればOKです!
2019年6月8日
カテゴリー: ひきこもっている方へ 活動ブログ 淡路プラッツ
居場所活動『みんなでするゲームも、楽しいですよ』
こんにちは。淡路プラッツに来て20年になろうかというスタッフの宮武小鈴です。
今回は、淡路プラッツに来てみようかなと考えている若者の皆さまに、淡路プラッツの居場所活動の一部をご紹介しますね。
今日はメンバーも少なくて、最大5人(男性ばかり)でしたから割とゆったり過ごしていましたよ。
これは私が建設中の自宅です。
西日のあたる部屋で、窓のカーテンを閉めてWiiUで『テラリア』をしました。
居場所では、最新のゲームというよりは少々古いゲームをします。
『地球防衛軍』で地球を守っている時もありますよ。
『テトリス』『ぷよぷよ』は見ている私も、脳内が整理されていくように感じますね。
実は私は『テラリア』にはまっており、そのゲームにとっても詳しいメンバーが一緒に遊んでくれています。
仮想の世界であっても妙にリアルな部分があって、そこが洒落ていて気に入っています。
例えば、私は「テラリア」の世界で自宅を建設しているのですが、ここでもお金がなければ気に入った壁紙を買えなかったりします。
そのために、夜は魔物と戦うのです(笑)。
私が勝ったら、モンスターがコインやアイテムを落とすのですね。
プラッツに通っている若者は、ゲームに詳しい人が多いです。
ですので最初はゲームの話をしたり、一緒にゲームをしながら打ち解けたりすることが多いような気がします。
親ごさんからは「ゲームばっかりして……」と言われているかもしれませんが、これがコミュニケーションのネタになることもありますよ。
支援者とつながったら、ぜひ好きなゲームのことなど教えてくださいね。
2019年6月4日
カテゴリー: ひきこもっている方へ 活動ブログ 淡路プラッツ